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18バックヤード
バックヤードはイルカだけが私達を見ている。
「名前なんて言うの?俺は高木貴」
『如月彩です』
「いい名前だな。俺で試してみる?」
『え?』
ふと手首を掴まれて動けない。
突然の口づけで息が出来ない。
力が抜ける。
(海里、助けて!)
すると遠くから靴音がした。
「全くどうしたかと思えば厄介な奴に捕まって
どうしようもない人ですね」
「お嬢様を返してもらいます。以後近づかないように」
海里が私を横抱きにした。そして立ち去った。
高木は茫然とした。
(執事とお嬢様?なんなんだ?)
(理由が分からない)
兎に角不思議だった。
(でも少し刺激があって面白かったな)
そう思うことにした。
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