=新しい出会い=

7/8
前へ
/47ページ
次へ
陽平は愛でるように優しく丘陵の重さを感じ取っていた。猛々しく揉みしごいたりはしない。それが丘陵にとって良くないことだと聞いたことがあるから。 「お客さんでおっぱい揉みくちゃにする人おる?そんな人がおったら注意しなアカンで。このおっぱいを支えている筋肉が伸びてしまうと、垂れてしまうらしいからな。」 それを聞いた寧々は驚いた。 「なんでそれを知ってるん?ウチもそのことは知ってたから、乱暴に扱うお客さんにはいっつも注意してるで。」 「知ってるんなら問題ないな。いつまでも綺麗なおっぱいでいて欲しいと思うから。」 「そやから、ソフトに触ってくれるんやね。」 「でもちょっとだけエッチな触り方もさしてね。」 そう言うと下から持ち上げるように、ゆっくりと丘陵全体を押し包むように躍らせ始めた。 もちろん、陽平の鼻腔は寧々の胸元から首筋へと徐々に登っていく。反対の腕は寧々の腰に回り、そっと自分の体に引き寄せていた。 「キスしてもらえる?」 陽平のリクエストに、寧々は黙って応える。 少し開いた唇から、彼女の祠の奥から女神が現れて、陽平に挨拶を施してくれる。同時に心地よい吐息が感じられ、甘い甘美な世界へと誘われるのだ。 今宵の陽平の遊びは、この繰り返しだけでよかった。 秀哉から聞いていた噂の女の子の様子を伺いに来るだけが目的だったのに、すでに溺れ始めている自分がいる。そんな自分になんだか、妙に満足していた。 やがて今宵の蜜月の時間が終了するアナウンスが流れる。 「今日はありがとう。また来てくれる?」 「うん。きっとくると思う。ボクの顔を覚えといてね。名前は陽平って言うねん。きっと来るから、名前も覚えといてね。」 今宵の最後の挨拶は、香しい芳香が充満したネットリとした口づけであった。妙に心が躍っている自分に翻弄されながら寧々に見送られる。 「またね。きっと来てね。」 笑顔で見送る寧々がとても可愛い。そんな寧々と会った初めての夜だった。 陽平はその後、自宅のアパートに戻り、今宵の出来事を回想していた。 秀哉から聞いていた噂は本当だった。大きさといい美しさといい、陽平好みのおっぱいだった。しかも彼女の匂いや雰囲気までもが、それまで陽平が溺れてきた女の子と同じような感じだった。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加