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「こんなんあっという間に無くなってまうわ。大事に食べよ。」
「またなんかの機会見つけて買うて来てあげるやん。」
思った以上に喜んでもらえて、意気揚々である。いいアイテムを見つけた。そう思った陽平は、寧々以上に喜んでいた。
「これってブログネタになるかな?」
「ブログに載せてもいい?」
「こんなん載せたら、寧々ちゃんのファンがどんどんプレゼント持って来てくれるで。」
「うふふ。ありがとー。ウチがこのお店に来て最初にもらったプレゼントやし。ホンマにうれしいで。」
「ほんならご褒美に、お願い聞いてくれるかな。」
「ん?何?」
「ボクの名前を覚えて欲しいねん。」
そう言って陽平はバッグの中から名刺入れを取り出し、その中の一枚を渡した。
寧々はその名刺をじっと見つめて、
「オゼキヨーヘイさん?」
「そう。でもヨウちゃんでええよ。みんなそう呼んでるし、子供のころからもずっとそうやって呼ばれてきたし。」
「じゃあ、ヨウちゃんっ。プレゼントありがとね。」
寧々は陽平の首に両腕を回し、背中を預けてくる。自然と例の体勢になってゆき、陽平の思うような座り方となる。
「おっぱい見せてもらってもエエかな。」
「ええよ。」
陽平はビキニの紐をそっと持ち上げ、ふくよかな膨らみの曲線を立体化させていく。すると見覚えのある丘陵と石碑が目の前に現れ、そっと手の中に納めていくのである。
「やっぱり見るだけやないねんな。」
「あかんかった?」
「ヨウちゃんやったらエエに決まってるやん。」
そう言って自ら陽平に唇の挨拶を捧げに向かう。
寧々の唇はやわらかかった。やがて薄っすらと開いた唇と唇の間から、妖艶な女神が現れて、陽平の唇を弄び始める。もちろん、それに応えない陽平ではなかった。応戦する側が上方に位置するのである。結果的に主導権を優位に操作できるのは陽平の方だった。
寧々の自由な手を奪い、肩ごと抱き寄せて、やがて腰を持ち上げて我が物とする。唇を堪能し終わると、陽平のターゲットは首筋へと移行していった。細くしなやかな皮膚からは、妖艶な香りが漂っている。
「寧々ちゃん、すごっくエエ匂いやな。」
「ウチ、香水もなんもつけてないで。」
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