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その時からんからん、とベルの音がする。男は自分の肩から何かを剥ぎ取るような仕草をした。その瞬間男は黒く長いマントを纏っている。ここはマジック用品店だったのだろうか。ぱっと見カオ●シであるとは口が裂けても言ない。
「コラン・ド・プランシー様、お待ちしておりました」
男は恭しく言う。
「久しぶりね武器屋」
部屋の物陰から現れたコランドプランシーは人間の女だった。ほ、と僕は気づく。今男は武器屋と呼ばれた。ここは武器屋であるらしい。
「武器屋…」
僕は呟いた。辺りを見回す。インテリアショップじゃなかったのか。古美術商とか、リサイクルショップとか、アンティークショップとか。どれも違ったらしい。なんという物騒な店で僕は寝ていたんだろう。いまさら血の気が引いていく。この男、おそらく堅気ではない。
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