蜃気楼1

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が意識不明に陥った場合合法的に死亡させてくれるよう頼まれているんだよと答えたのです、 ほう、貴方にとって都合のいい頼みですねと、皮肉を言うと、彼にはたった一人の妹がいる、妹を受け取りにして1億円の生命保険に 加入しているのだよ、このまま入院が長引けば妹は看病に疲れ果てて体を壊すかもしれない、死亡すれば妹は1億円の保険金を受け取る 事ができるのだよと言ったのです、 あくまでも自然死にみせかけなければならない、報酬は倍払うよ、それからこの前のミスは帳消しにして、君には手をださない条件で どうだろうと言ったので、それなら引き受けましょうと高橋は答えたのです、 そのころ恭子の家では幸洋が恭子の言うことを信用することにする、その代わり華には手を出さないように頼むと、もとより危害を 加えるつもりはないですよ、でもあの勾玉を返すようにと言ったのです、幸洋はポケットから勾玉を返し恭子に渡した、 これで三種の神器が全てもとに戻ったわ、皆さんこれからも皆で力を合わせ守っていきましょうと集まった人達に頼んだのです、 幸洋さんもこの勾玉を持っていなければ先を見通す力は失われるのよと恭子が言うので、そんな力は僕には必要ないよと答え、     
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