蜃気楼1

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うしろからあのひとがボンと肩をたたきはなちゃん なにを見てるのと話しかけてきました。 私は一羽 黒いヒナが間違って交じっていると言うと 彼はニコニコ笑いながらあのヒナはやがて白くなるんだよと言いました。 私はあんなに黒く 親鳥とは似ても似つかないのにまさかと言うと 彼はもし白くならなかったら僕が食事をご馳走するよ 白くなったら はなちゃんのおごりだよ と笑いながら言いました。 それから毎日お堀を眺めていると彼の言う通りヒナは段々白くなり美しい白鳥になってしまったのです。 そして彼が はなちゃんの負けだね今日ははなちゃんのおごりだよ とニコニコ笑ながら言いました。 これが彼との最初のデートでした。 彼は話し上手で色んな事に詳しく 話しべたの私は付き合ってとても楽な人でした。 ある日彼に誘われて伊豆の海にドライブにでかけました。 彼はコンビニに寄りビールとおにぎりだけ買ったので 他にいらないのと聞くと現地調達だよ と笑っていました。 やがて伊豆の小さな海岸へ着き車のバックネツトを開け 水中メガネとシユノーケルを取り出しこれで食料を調達するんだよと 彼から水中メガネの付け方とシユノーケルの使い方を習い     
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