水色の恋1

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休みを取り帰ってきたのだそうです、 逆に、ゆうここそ何でこんな所にと聞くので、わからないと答えると、さては僕の事が好きで追っかけてきたのだろうと言うので、バレたかあと 笑っていると、いきなりやさしく抱いてキスをしたのです、 薄目を開けると何か悲しい出来事があったのか、彼の目からひとすじの涙が、そして傷ついたもの同士のせつない恋が始まったのです、二人で旅 に出ることにしました、また夜行列車に乗り西へ向かったのです、 岡山からローカル線に乗り変え宇土と言う町へたどりつきました、ここは瀬戸内海の小さな町で四国行きの連絡船がでています、彼がどうしてここ を知っているのと聞くので、昔来た事が有るのよ、随分昔に好きだった人がこの小高い丘に眠っているの、何でここ足がむいたか分からないよと答 えました。 彼は人は傷つくと思い出の場所にいくもんだよ、早くお参りに行こうと手をにぎり歩き出しました、お参りを済ませて、帰り道にどうして、亡く なったの聞かせととせがむので、そんなに恋多き女の話を聞きたいのと言いもう5年の前の事なんだけどと話しはじめたのです。     
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