水色の恋1

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私は大阪の出身で夏休みに四国88箇所めぐりを友達とする事になり、まず一番札所の徳島に行くため、大阪から和歌山に行き、徳島行きの連絡船に 乗ったのです、鳴門の渦潮を見て徳島に渡るの、その景色はすばらしいのよ、徳島に降り立ちとなりの鳴門市にある霊山寺を目指したの、 私の友達は歴史が好きで弘法大師の事を調べる為に私をさそったのです、私はたいして興味がなかったのですが、あんまり熱心に誘うのでなかば 仕方なく行く事にしたです、霊山寺に行くと、さすが弘法大師が最初に修行したとあって、霊験もあらたでとても心が洗われような場所でした、 友達がねえ、何かを感じたでしょう、これでゆうこの願いはかなうよ、なんっていったって空海(弘法大師)は真言密教の開祖で天才だったんだよ、 と自慢げに話したのです、 今夜の泊まりはひなびた場所だよと、近くの民宿に案内したのです、お風呂に入り、大広間に行くと海鮮料理がならんでいます、え~つ精進料理 ではないのと言うと、宿坊はそうだけど、ここは漁師の人がやっているので海鮮料理なの、ゆうこは肉魚が好きだから精進料理だと文句言うのでは ないかと思ったからここにしたのよと、笑っていたのです、 民宿の女将さんがそばに来て、まあ若いのに、おへんろ、とは感心なことと言うので、友達が実は大学の卒論で真言密教と空海について書かなけれ     
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