水色の恋1

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斜めに引くとぐぐぐ~とかかったのです、竿をたてリールを巻き、また竿をたてリールをまく事を繰り替えしていると、その男の人がたもを持ち すご~いと海にいれすくうと30センチのタイが釣れたのです、 いやはやびっくりしました、名人ですねと言うので、いや~まぐれですよと笑うとそんな事はないよ、ぼくは朝早くから来ているけどあたりも ないんだから、と頭をかいていました、ありがとう、そろそろ行かなくてはと言うと、このタイ是非持っていってくださいと言うので、 旅行の途中なのでと断ると、どこまで行くんですかと聞くので、桂浜に行って、それから高知に行き一泊しようと思っていると答えると、それでは 私も高知へ帰るので、桂浜へ案内して高知まで車で送りますよと言ったのです、幸子が是非おねがいしますと返事をし、彼の車に乗り桂浜に向った のです、 車の中でこういう者ですと、名刺を渡すので見ると高松物産株式会社・高知営業所・営業一課・早川純一と書いてあります、出身は香川県、高松 なんですかと聞くと、いや岡山だよ、本社は大阪だけどと答えたのです、 学生さんだね、どこから来たのと聞くので大阪よと答えると、偶然だ~、僕も大阪から高知に転勤になったんだけど、来月から大阪の本社に戻る     
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