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「・・・互いに両想いになった。お互いにまだ若い」
「社長は別れろとは言ってません。互いに色んな可能性を秘めた二人。二人の将来について・・・腹を割って話をするのもいいんじゃないのかと言っているんですよ」
後ろに控える栗原さんが続いた。
「麻有ちゃんは結生をいい風に変えてくれたと思う。
以前のお前と言えば、チャラチャラしただけの生意気な男だった。
大学生でベンチャー企業を立ち上げ、将来有望株だと世間では騒がれていたが、俺から見れば、青二才のガキだ。
でも、今のお前は全てに対して、熱意とやる気が感じられる」
友好的だと思っていた濱部社長。
でも、俺のコトをそんな風に見ていたんだと思うと少しショックだった。
俺と麻有の未来か・・・
最初は何とも思わなかったが、今は俺にとって麻有は一番大切な人。
でも、俺と彼女の出会いは最悪だった・・・出来れば、もう一度、最初からやり直したい思いはあった。
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