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私は彼の瞳に何度も心を奪われそうになった。
「眼鏡は伊達で、会社用。眼鏡を掛けた方が仕事が出来るように見えるらしいから・・・プライベートでは一切着けない」
「ええ~っ!?」
伊達って・・・コイツ…私の大好きな眼鏡男子じゃない。
「俺はマサイ族並みに、視力いいんだよ」
マサイ族って、日本人のクセに・・・
彼の意味不明な自慢に首を傾げる。
「未成年で、一緒にワイン飲めないのは残念だな・・・でも俺の所に来いよ。二人の初夜を共に乾杯しよう」
急に私の背中にブリザードが吹く。
そもそも、貴方の元に近づいたら最後、私の貞操が奪われてしまう。
適度な距離を保ち、私は自分の身を守っていた。
「・・・」
結生様の方が私の態度にキレ、椅子から腰を上げた。
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