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~麻有side~
「いい加減、自分の立場を自覚しろよ。お前は家族全員で白石家を騙そうとしたんだぞ!!
お前の父親の会社、マジで潰すぞ!!」
彼は私に近づき、両手を掴んだ。
「自分の立場は分かっているけど…どうしても心の整理がつかなくて・・・」
私は摩有と結生様の挙式の参列の為、アメリカから帰国しただけ。
なのに、自分が結生様の花嫁にされた。
「俺と結婚したい女なんて・・・腐る程居るんだ。
わざわざ、お前を選んでやったんだ。感謝しろっ」
私はこんな傲慢な結生様みたいな男と結婚なんてしたくなかった。
だから、感謝だって出来ない。
「俺を愛してると言えよ。言ったら、今夜は何もしない。おとなしく引き下がってやる」
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