初夜の攻防戦

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これは女の口説く常套句だ。 「俺に惚れたか?」 「!?」 「あいにく、俺には手に余る程、女が居るんだ。 お前みたいな青二才の子供に惚れるワケねぇじゃん」 彼のペースに巻き込まれたら、絶対にダメだ。 「わ、私だって…貴方みたいな…女遊びする男には惚れないわよ!!こっちの方から願い下げよ!!」 マジでこんな男に惚れたら、泣くのは自分だから・・・ 例え 地球上で、最後の男と女になって、絶対に彼とは一緒にはならない!! 「可愛くない。女だな・・・」 「可愛くなくて、結構です。貴方に可愛いなんて言われたら、虫唾が走るので・・・」 「・・・マジでムカつく。くそっ」 結生様はグラスのワインを一気に飲み干した。 「お前…俺を煽るなんていい度胸している。 俺は絶対にお前に「愛してる」と言わせてやる!!」 彼は意地になっていた。 私は絶対に惚れないと心に誓った。
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