第二十九話 大人になるための積み重ね 

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ハットンさんと聖瑠君が笑みをうかべてこっちに向けて歩いてきた途端に、その魂が現れたようなの。 ランちゃんもセイルも笑顔を向けあったから。 セイルは魂まんじゅうをおもむろに出したの。 ランちゃんは魂まんじゅうに魂を誘ったように見えた。 セイルはひとつ深呼吸してから魂まんじゅうを食べたの。 「うっ!!  んむふぉっ!!」 セイルは魂まんじゅうをのどにつまらせちゃったみたいで、少しむせたの! 機械人間(ヒューマノイド)でものどにつまらせちゃうのかしらって思って、私、かなり笑っちゃったわ! セイルはすぐに落ち着きを取り戻して、そして、瞳を閉じて動かなくなったの。 きっと、今って魂と交信中だって… そして目を開いて、カノンちゃんを真顔で見たの。 「度が過ぎたら、オレからカノンを拒絶するからなっ!」 ―― うっ! セイルが別人になっちゃったっ?! ―― カノンちゃんは驚いた顔のまま何も言えないでいる。 そしてセイルはその勢いをそのままに私を見てきた。 「反抗期、さっさと抜け出せよ」 ―― 言い当てられたっ!! ―― 「そ…  そうすることに決めたもんっ!!」 とりあえずは認めて、虚勢を張っちゃったわ… 「オレは、ゼンドラド師匠が最強の猛者であることを証明する。  その証拠として結城覇王を倒すっ!!」     
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