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まるで私みたいっ! って、ひとりギャグを言ってウケたわ…
私はいつもそんなだった…
でも今はひとりじゃないって思って、とってもいい気分なのっ!
巌剛様は足を止められたわ。
全然気づかなかったんだけど、右手には小さな石が。
全く反動をつけることなく、手首だけで上空に投げられたの。
『ボンッ!』という音だけが聞こえて、『ニャァ!!』と鋭い鳴き声を残してフローラは走り去ったの。
小石はどうやらフローラのおなかに当ったみたい。
―― はあ、すごいわ… ―― って思って、すごく勉強になったの。
ここのボスはまだいるんだけど、この森を離れることはないの。
私が言い聞かせたから。
でも、その手下はあまり賢くないので人が来れば襲うの。
直立系の毛深いマグ三頭がゆっくりと現れて、巌剛様の前に立ち塞がったわ。
身の丈は、大きな巌剛様と変わらないの。
それは一瞬だった。
目にも止まらない速さとはこのことだって思ったの。
マグは一瞬にして草の上に倒れたの。
でも、死んではいないって思ったわ。
「最後の猛獣ですっ!!」
私がいうと、巌剛様はかなり驚かれてから、頭をかいたの。
そして何も言わずに構えられたわ。
私は一頭のマグの後ろ足を掴んで遠くに投げ飛ばしたの。
巌剛様は二頭、引き受けてくださったわ。
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