第六話 魅力的な世界

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ゼン師匠と巌剛様は大笑いされたの。 巌剛様の左腕は私がしっかりと抱きしめていたから… 「はい、最強でした。  もう、ベティーさんは怖くありません。  …ですが彼女、落ち込むかもしれませんなぁー…」 「あ、大丈夫です。  私の弟子になってもらったら、  元気になると思いますからっ!」 「それはその通りですなぁーっ!!」と、巌剛様は言って大声で笑ったの。 ゼン師匠たちはハイビームの訓練をしたいと言われたので、巌剛様も一緒に、地下訓練場に移動したの。 すると、源次郎様の隣に、すっごくキレイな方が… エラルレラがいきなり美女の方に変身したわ。 「越前雛様っ!  始めましてっ!  セイラ・センタルア・ランダですっ!!  いつもお世話になってますっ!!」 私が大声で言うと、師匠たちが驚いていたわ。 センタルアを私のセカンドネームにしたのは、今が始めてだったから。 「いいえ。  お世話になっているのはこちらの方です。  …巌剛さん、さらに強くなられたようね」 似ている、って思ったの。 覇王様に雰囲気がそっくりだったから… 「はい。  怖いものはない。  と言いたいところですけれどもそれはやめておきます。  しかしそれほどの高揚感を得られました」     
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