第六話 魅力的な世界

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私、そういう人にもあこがれるのかなぁーって思って、心の中でグレラスに謝ったわっ!! 「あ、セイラちゃんはもうひとりで訓練していいから。  想い通りにできた時、教えてくれるだけでいいからっ!!」 爽太様にさらっと言われちゃったわ… 免許皆伝、早過ぎるんですけどっ!! 私はお礼を言って、空いている射撃ブースに入ったの。 気を取り直して的を出したの。 ―― 想い通りに… 今日は針100発っ!! ―― イメージを高めて、一瞬で放ったの。 的を見ると、右の方がかなりずれていたの… 少し減らそうって思って、半分にしたの。 ―― うっ! もっと集中しないとっ!! ―― 二回目も大失敗だったわ… ハードル、高いなぁー…って思いながら、やっぱり一発ずつ正確に、と心掛けることにしたわ… どれほど練習したのかよくわからなかったの。 体力も精神力もまだまだあるって思っていたので、―― 最後に百発高速連射でっ!! ―― と決めて、的に向かって集中したの。 ―― おっ! いいかもっ!! ―― って思って、的を見るとパーフェクトだったわ! イメージ通りできたので、爽太様に見てもらおうと思ったら、もう見ていらしたの。 しかも、かなり大勢のギャラリーがいたわ… 「いいね。  今のところ文句なしだよ。  訓練の方法も間違っていない。     
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