第七話 夢修行

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 だから悪魔たちにケンカを売ったのよ。  そして8年間、ずっとセイラちゃんを守ったの。  愛の女神はこの件を知っているのよ。  愛の女神もその名の通り、  愛にあふれていて優しいわよね…」 愛の女神様は私利私欲だけじゃなかった… 私、すごくホッとしたの… それにすべてを話すと、メリスンが悪魔だってわかっちゃうから… 過去のことも… 雛様は笑みを深められたの。 「セイラちゃんのこれからの仕事は、  戦場に出て悪魔を見つけて封印してから、戦争を止める。  ゼンドラドさん、それでいいんですよね?」 「はっ!  しかるべくっ!!」 ゼン師匠、気合、入ってるわ… 「メリスンさんは今のままでいいでしょう。  でもね、悪魔姿ってすっごい美人なのよっ!」 私、すごくうれしくなっちゃって、「変身してもらいますっ!」って、調子に乗って言っちゃったわ… だけど雛様はすごくよろこんでいらっしゃったの。 「過去の事実を知ったけど、  でも今は、セイラちゃん、幸せよね?」 「はいっ!  とってもっ!!」 不思議なほどに何のわだかまりもなかったの。 記憶… 頭は痛くならない。 ―― でも、前世の記憶なんて持ってないけど… ―― 「そう、よかった。  …さて、今の一番の問題児は戦の女神だけど、     
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