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セイラちゃん、いい気合持ってるじゃないっ!
ベティーちゃんが弟子になるはずだわ。
試しでいいから、それ、ぶつけてみるのも手ね。
タレント君が恐怖して、そしてすぐに和解した。
あなたの野生は、優しくて厳しい武器なのかもしれないわ」
私は、「あはは、はい、試してみます」と言った。
―― 表面に、出ていたのかしら… ――
でも、雛様が賛成してくださったので心強く思ったわっ!
雛様たちにおやすみのごあいさつをして、メリスンの魂に飛び込んだの。
「メリスンッ!!
悪魔姿になってっ!!」
私が言うと、メリスンの目が泳いで、椅子に倒れこんでうつむいたの。
「また寝首をかいてもいいのよ。
私はメリスンのおかげでここまで生きてこられたんだからっ!!」
メリスンは顔を上げてキッとした眼を私に見せたの。
「そんなことするわけないじゃないっ!!」
メリスンははっきりと言ってから、悪魔に変身したの。
その服装は見たことのある悪魔と同じで、黒くてとげとげしいものだった。
そしてメリスンの顔は、すごく美人で、そして優しそうに見えたの。
「おおぉ―――…」って、お客さんたちからのどよめきの声が上がったの。
どちらかと言えば、少しいやらしい声だったから気に入らなかったけどねっ!
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