第七話 夢修行

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「メリスン、このままの方がいいよぉー…  美人のお母さん、だぁーいすきっ!!」 私はメリスンに飛びついたわっ!! 「…お嬢様と呼べといっただろっがぁー…」 男言葉だったけど、その声は涙に震えていたの… そして、私をしっかりと抱きしめてくれたわ。 その両腕は、覇王様の手のぬくもりよりも暖かだったの… … … … … … 昨日からの日課で、今日は覇王様の世界にいるカノンちゃんだけをお迎えにいくの。 記憶の件をゼン師匠に話すと、「それはよかった」って、笑顔で言ってくださっただけだったの。 どうやら今の私の生活を変えなくていいってことのようなの… 私はカノンちゃんの魂に飛び込んだの。 ―― あっ! 知らない方がこんなにたくさんっ!! ―― でも、早百合ちゃんがいたので、カノンちゃんと早百合ちゃんにまずは朝のあいさつをしたの。 すると男性がふたり、一目散に私に向かって走ってこられたの。 「君がセイラちゃんかい?  あ、オレ、結城の悪友の新城って言うんだ。  よろしくっ!!  こっちは藤原」 「新城君。  セイラさんはお仕事中ですよ。  お話があるのなら不縛の仏陀を通した方がいいわ」 ―― あ、あれ? どうして悦子様… ―― でも、雰囲気が違う… 別人?     
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