第七話 夢修行

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 ずっとその服を着ているつもりか?』   って言われて叱られちゃったって… ―― ああ! 立派なお父さんっ! いいわっ!! ―― って思っちゃったわ! 「うらやましい…  そうやってお父さん、たくさん教えてくださるのね…」 青空ちゃんは下を向いて、恥ずかしそうな顔をしてから笑みを浮かべてくれたの。 「お姉ちゃん、お父さんよりもやさしい。  でも、お父さんよりもきびしい。  私、もっともっと叱られた方がいいって思っちゃったっ!!」 「そう。  でもね、何でもかんでもいうことを聞いちゃいけないの。  私が正しいって思った時は、きちんと理由を言って、  お父さんやお母さんに納得してもらうの。  そうしたらね、お父さんとお母さんはすっごくうれしいのよっ!!」 「うんっ!  そうするのっ!!」 青空ちゃんは手を振って、幼稚園の玄関に走って行ったわ。 私も手を振って、お見送りしたの。 かわいい妹がふたりもできて、すっごくうれしいっ!! 「おまえがセイラかぁー…  食ってもいいかぁー…」 ―― …えっ? ええっ??!! ―― ベティーさんのようだけど、ベティーさんじゃない… でも、すっごくそっくり… 「はい、おはようございます!  セイラ・センタルア・ランダですっ!!     
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