第七話 夢修行

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 それに、私のお弟子さんになりましたっ!!」 功太様は驚いていらしたわ。 でも、大魔王悦子様は、私を笑みで見ていてくださったの。 「なかなかのもんだな、セイラ。  覇王が生んだ魂は本当に素晴らしいと思う。  特に仏像からの魂は、その仕事を終えてもなお雄雄しい。  …時間がある時に、組み手でもしてもらいたいのだがな」 「あ、今、大丈夫ですよ!」 私が言うと大魔王悦子様は、すごくいい笑顔で、私の肩を抱いて、大邸宅に誘ってくれたの。 私は、『トレーニングルーム』っていう部屋に通されたの。 なんだが強そうな方々がたくさんいたわ。 でもその半数が、天使様だったの… 「装着っ!!」 私は戦闘服を着て早速、戦闘体制を取ったわ。 「ハァ―――アッ!!」 大魔王悦子様は、悪魔の真の姿である魔装を(まと)われたの。 普通の悪魔の、数千倍強くなっちゃったって思ったわ。 ―― 私は猛獣… 私が、怖いほどの… ―― 功太様が慌てて部屋の外に出られたの。 でも今は目の前に集中… ―― 先手必勝っ!! ―― 私は一気に間合いを詰めて、大魔王悦子様のおなかに拳を当てたけど、もうすでに気を失っておられたの。 ―― …猛獣レベル、少し下げた方がいいのかしら… ――     
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