第八話 結城覇王

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何度か龍に変身して、グレラスとの違いを確認したんだけど、大きさが違うだけで全く同じだったの。 そして、炎も吐けるわ… 龍の戦士は過去の映像を確認すると龍の鎧だとセイルが判断したの。 城にあった鏡の中に映っていたものを拡大して見せてくれたの。 今は赤く輝いているけど、過去の記憶の方は黒だった。 私は約束を守るため、青空ちゃん達を迎えに行ってから、ドズ星に渡ったの。 そこで龍に変身したらみんな驚いて倒れちゃったわっ!! でも、青空ちゃん達と爽太様は喜んで走ってきてくれて、私の体に触れてくれたの。 みんなを背中に乗せて、大空に羽ばたいたんだけど… 体が重いわ… でもこれも修行と思って、30分ほど飛び回ったのっ!! 首を下げてみんなを地面に降ろすと、青空ちゃんたちは私にお礼を言ってくれたの。 「お父さん、お姉ちゃんのフィギュア、  造ってくれないかなぁー…」 青空ちゃんの言葉が、私の触手を動かしたわっ!! 「絶対に造って欲しいっ!!  青空ちゃん、お願いしてくれないかなぁー…」 「うんっ!  いいよっ!!」 ―― ああ、やっぱり、すっごくいい子だわぁー… ―― って、少し都合よく考えちゃった… 私は変身を解いたの。 すると、大勢のドズ星の子供たちが外から戻ってきたので、また変身したわ…     
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