第九話 悪魔さんと天使さん

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エラルレラの石拳がゼン師匠のおなかに見事に炸裂したわ… 「ボクはそんなことぜんぜん思ってないからっ!!  …こいつ、そろそろさらにヒドイお灸をすえないと、  ますます付け上がるよっ!」 石拳がかなり痛かったようで、ゼン師匠はまだ立ち直れないわ… ガロンは笑って見ているだけ。 ガロンって、本当に勇巌かしらって疑っちゃうほど普通の人なの。 でも修練はみんなと一緒にやってるから、マジメなのはよくわかってるの。 「最近さ、ボクにひげそりさせるんだよ。  またスカイアイランドに連れてってやるとか言ってさ…  全然、約束果たしてくれてないじゃないかぁー!!」 エラルレラは怒っているけど、それもどうかと私は思ったわ… 「一段落したから、キョウジ君達も誘って行こうかなぁー…  あ、でも、こっちの遊園地の方がいいのかなぁー…」 エラルレラはまだ苦しんでいるゼン師匠の頭の上に、ちょんと飛び乗ったの。 「もちろん恭司たちはこっちの方がいいと思うよ。  興味津々だったもん。  もちろん、スカイアイランドでも遊んでるそうだよ。  大人以上の仕事をしているんだから当然のごほうびだよ。  セイラも同じだから、少しくらいは遊ばないと、  すぐに大人になっちゃうよっ!」 「…うん…     
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