第十一話 セイラの新たな恋 

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セイルは言って、映像を出したの。 セイラは感激仕切りで、セイルに抱きついていたわ。 「能力的には格段に、覇王様のお兄様が上。  セイラはそれでいいのか?」 「うんっ!  もっともっと、強くなってもらえたらいいだけだもんっ!!」 セイラは簡単に言ったわ… 「その証拠…」 セイルが言ってまた別の映像を出したわ。 「大樹様…  能力倍増っ?!」 私、思わず叫んじゃったわ… 「そうなんだよ、信じられないんだけどね…  でもこれって、大樹様だけだったんだ。  だけど、ほかの人たちもわずかだけど上がってるんだよねー  フローラに追いかけられただけで…」 「セイラッ!!  追い掛け回してくれっ!! グレラスが勢い勇んで立ち上がったわ。 この星の神と言えども、フローラが怖かったんだって思って、少し笑ってしまった。 「…いいけど…」 セイラはあまり気乗りしないみたい。 だけどこの修行、私たちも受けることにしたの。 私たちは美人村の近くに移動したの。 村人たちが何事かと思って私たちを見ていたの。 「免許皆伝は私を抱きしめられたら、ってことで…」 セイラは笑顔からフローラに変身したわ。 とんでもない畏れと恐れが辺り一帯に立ちこめたのっ!! 悪魔たちも一斉にねぐらの小屋に駆け込んだわっ!     
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