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息切れしたまま店に戻ると、セイラは満面の笑みでメリスンと話をしていたの。
「…ふたり目…」って聞こえたわ…
「何がふたり目なのよ…」
私が言うと、セイラは満面の笑みを浮かべて、「フローラを抱きしめた人よっ!」って答えてくれたわ。
「そもそもメリスンがよくわからないわよ。
どーして普通に抱きしめられるのよ。
誰だって怖いはずよ」
メリスンは私を見て微笑んだの。
「神の私ではきっと無理よ。
悪魔の私には、虚勢っていうものがあるから。
セイラに接するたびに、それだけは大きくなったみたいね。
私だってほっとしてるんだから…」
メリスンはセイラに笑みを向けた。
「謎のひとつ、解決だな。
…向こうの世界で仕入れてきたハンバーガーをくれ」
グレラスがメリスンに注文すると、セイラが大声で笑い始めたの。
面白いことを言ったわけじゃないんだけど…
「あのね、佐藤俊介様もね、ハンバーガーが大好きで、
ハンバーガーショップを食べ尽くすそうよっ!!」
なるほどって思って、私も少し笑ったの。
「そうか…
さすがオレの父ちゃんだな。
会いに行ったら、ハンバーガーを肴に会話を楽しもうか」
「それに今まで女性には縁がなかったみたいでね、
青空ちゃんの彼氏なの。
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