第十一話 セイラの新たな恋 

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 源次郎様の世界では控えた方がいいかもね…  下手をすると、宇宙がなくなっちゃうかも…」 セイルはその事情を私たちに説明してくれたの… セイントとセイレスの壮絶なる痴話ゲンカ… 星をいくつも壊し宇宙をも消し去ったふたりの大ゲンカ。 そして地球の仏陀に虚無の世界に送られて、その騒動は終結した。 「覇王様のいる宇宙に、  生命の誕生する星がたくさんあるのはそのせいなんだよ。  星ができる材料は異空間にあるんだ。  その異空間のから大量に材料が噴出して、  あっちの宇宙はすごく広がったんだ。  調べたら、ボクたちのいる宇宙はほぼ平均だって。  比較したのは、功太様の宇宙で積み上げた統計からだよ」 そんなことまでわかるもんなんだ、って思って、私はかなり感心したの。 「できれば気をつけてフローラになる必要があるな。  そしてこの詳しい話を、麗子様にしてはならない。  セイル、できるよな?」 「う、うん。  今通達出したよ。  麗子様にはまだ影がついていないから…  あ、まずいっ!!」 「どうしたのっ?!」 セイルの様子に、セイラが叫んだ。 「一番もろいところからもれちゃった…  大学の学食で働いている影のシャコちゃん…  麗子さん、シャコちゃんから情報収集してたみたいだね、     
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