第十一話 セイラの新たな恋 

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 いろいろと…」 「覇王様に直接連絡を。  きっと何とか抑えて下さるはずだ」 「うん、破天荒君が伝えてくれた。  …なんだか空気、悪くなっちゃったって…」 セイラはどうすればいいのか、かなり迷ったようで、立ち上がったり、座り直したりしている。 それは正しい判断だと、私は思っている。 「雛様と源次郎様に連絡を。  黒い扉の通過の許可を。  今、セイラに行かせては、かなりマズいからな」 「うん、許可出たよ。  源次郎様たちも、大学に行ったって…」 私とゼンはすぐさまメリスンがいつも座っている後ろの扉から、黒い扉をくぐって、地球の地下訓練場に出たの。 巌剛様の案内で、大学の学食にたどり着いたの。 そこには異様な雰囲気が流れていたの。 まさに一触即発。 麗子様と覇王様がにらみ合いをされていたの。 「セイラちゃんのフローラと戦うから。  いいわね、覇王」 「許すわけないだろ…  どちらもまともではいられないんだぞ。  セイラに勝ってどうなるというんだ?  これは麗子の自己満足だろ?  そもそも仏が、命を懸けて戦ってどうするかっ!!」 覇王様の恐ろしいほどの気合が飛んだの。 この場にいた何人かは消えたわ。 虚像の仏様だって気づいたけど…     
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