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いろいろと…」
「覇王様に直接連絡を。
きっと何とか抑えて下さるはずだ」
「うん、破天荒君が伝えてくれた。
…なんだか空気、悪くなっちゃったって…」
セイラはどうすればいいのか、かなり迷ったようで、立ち上がったり、座り直したりしている。
それは正しい判断だと、私は思っている。
「雛様と源次郎様に連絡を。
黒い扉の通過の許可を。
今、セイラに行かせては、かなりマズいからな」
「うん、許可出たよ。
源次郎様たちも、大学に行ったって…」
私とゼンはすぐさまメリスンがいつも座っている後ろの扉から、黒い扉をくぐって、地球の地下訓練場に出たの。
巌剛様の案内で、大学の学食にたどり着いたの。
そこには異様な雰囲気が流れていたの。
まさに一触即発。
麗子様と覇王様がにらみ合いをされていたの。
「セイラちゃんのフローラと戦うから。
いいわね、覇王」
「許すわけないだろ…
どちらもまともではいられないんだぞ。
セイラに勝ってどうなるというんだ?
これは麗子の自己満足だろ?
そもそも仏が、命を懸けて戦ってどうするかっ!!」
覇王様の恐ろしいほどの気合が飛んだの。
この場にいた何人かは消えたわ。
虚像の仏様だって気づいたけど…
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