第十一話 セイラの新たな恋 

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麗子様も結界の外の様子を察知したようで、今は床に崩れ落ちて頭を下げているの。 「…これが仏の真の厳しさ…  人に殺意を向けただけで仏を解かれる…  麗子様は仏の能力を剥奪され、  かなり小さくなってしまわれるだろうな…」 ゼンが静かに言ったの… すると、フローラが現れたのっ!! ―― セイラッ!! ―― と思ったけど、違ったの… フローラは外から結界を壊しにかかったけど、歯が立たなかったの。 覇王様は結界を解かれてすぐに、覇王様の左隣に女性が現れて、澄んだ空気を一気に放出されたの。 麗子様の様子は変わらなかったの。 そしてフローラが、麗子様に寄り添って麗子様に抱かれたの。 「…もっと早く来てよぉー…」 麗子様はフローラを抱きしめて、涙を流しながら言ったの。 フローラは、『ニャーン』と鳴いて、麗子様の涙をなめていたの。 … … … … … 「申し訳ないが、セイラは覇王様の世界には出入り禁止。  いいな、セイラ」 セイラはゼンの言葉に返事をしなかったわ… 「だが、功太様の世界には出入りしても構わないから、  カノン様たちと遊ぶのなら、功太様にお願いすればいい」 セイラは泣き顔を上げて、「はいっ! そうしますぅーっ!!」と言って、ゼンに抱きついたの。 「セイラの口からきちんと事情説明をするべきだ。     
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