第十一話 セイラの新たな恋 

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 特に青空様とフィン様はかなり手ごわいと思うからな。  さらには、おふたりにお願いすることもまた一興…」 「あははっ!  そうねっ!  それもいいかもっ!!」 「それからカノン様たちの送り迎えは  セイラがしていた前の状態に戻すそうだ。  覇王様がセイラのためを思ってして下さっていたそうだぞ」 セイラはゼンに抱きついたまま、下を向いたの。 「はい…  そうかもしれないって…  私、始めてお友達ができたから…  青空ちゃんとフィンちゃんは妹みたいでかわいくって…」 「友達は大切だ。  明日からはカノン様に連絡をとって魂に飛べ。  特に青空様は少々怖いからな…」 セイラが大声で笑ったの! もう吹っ切れたって感じたわっ!! 「セイラ、そろそろ離れてくれないかな?  おまえのことを…  がっ!!」 私、ゼンの頭を殴ってやったわ… いい話が台無しだわ… 「ゼンに性欲がわいたそうだから降りて、セイラ」 私が言うと、セイラはあわてて降りて、グレラスに寄り添ったの。 「この男こそ、結界に閉じ込めないとね…  何をしでかすやら…」 私が言うと、ゼンよりもガロンがふかぁーく落ち込んでいたわ… 父親の気持ちが、痛いほどわかるって感じたようなの。
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