第十二話 仏ブライ

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 でも、みなさん大人の方ばかりですけど…」 「高校生や大人と一緒になって練習しているからね。  恭司はもうここで野球をするのも飽きたと思う。  やはり野球ではなく、戦場で戦ってこそなんだろうね」 「…はい…  私の世界でもお手伝いしてもらって、  私の住んでいる国は平和になりました…  私、こちらでもお手伝いしたいって…」 一輝様は笑顔でうなづいてくださったの。 「その機会もきっとあるだろう。  あれから、この国はほぼ落ち着いたんだ。  血を流さずに、兵器をすべて破壊した。  恭司たちががんばってくれたから、実現できたんだよ」 私はこのスタジアムの一室に通されたの。 この世界も覇王様や功太様の世界と同じほどの科学技術があるって思ったの。 「今日はデートでもと思っていたんだけど、  なぜかちあきが離れなくなった。  オレに彼女ができることが気に入らないようなんだよ」 「お父様っ!!  そんなことはありませんと何度もっ!!」 ―― ああ、また、ダメ、かもぉー… ―― 「ということでオレの彼女になってくれた場合、ちあきもついてくるわけだが…  なえるよね?」 ―― 見透かされたぁーっ!! ―― 「だが、セイラちゃんは変身できるって聞いたんだよ。  情報源はカノンちゃん」     
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