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すると一輝様はゆっくりと歩いて西條様に近づいていかれたの。
西條様は笑みだけど、激しく汗をかいて首を振っておられたわ…
次に恭司君を見たけど、その笑みは引きつっていたわ…
一輝様が一歩恭司君の方に近づくと、ちあきちゃんの、「キャァ―――ッ!!」という断末魔のような声が室内に響いたの…
―― 私、大ショック… ――
「オレは何も語らない。
オレのしたことはこれからの修行としてくれ」
一輝様はみなさんを見回して言われたの。
「セイラちゃん、本当にありがとう。
オレの精神力鍛錬は究極まで上がったように感じるな」
私はもっともっと抱かれていたかったけど、私から床に降りて変身を解いたの。
「きっともう誰も現れませんっ!!
結婚してくださいっ!!!!」
―― キャーッ!! キャーッ!! ――
私、本気で言っちゃったわっ!!
それに一輝様はまったく顔色を替えられなかったの。
「うれしいね。
ちなみに、数年後のセイラちゃんに変身できるって聞いたんだけど…」
「はいっ!!
装着っ!!!!」
私、今日ほど気合の入った装着をしたのは初めてだったわっ!!
一輝様は笑顔で私に近づいてこられたの。
「セイラちゃんの過去の記憶のことは、絵本で読ませてもらった。
そしてその記憶があり、
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