第十二話 仏ブライ

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だけど、はっきり言ってもらってうれしいって思ったから、私、また装着したの。 すると一輝様は笑みを浮かべてくださったの。 「あっちのオレとは少々趣味が違うようだ。  あっちは究極まで肉体を鍛えているからね。  オレとしては精神鍛錬第一だった。  そしてあっちは神の僕のチカラ…  オレはあいつよりも数段劣っているんだよ」 「はい、それは承知しています!  ですから、私に任せてもらいたいのですっ!!」 思わず気合が入りすぎちゃって、フォークとナイフが曲がっちゃったわ… 一輝様は大声で笑って、ちあきちゃんにまた叱られていたわ… すばやくさゆり様がフォークを取り替えてくださったの。 ―― メイドさんも、武闘派ぞろい… ―― 一番安心できる食事の時をさらに安心にして過ごす方法… こちらの世界も大変だって、私、しみじみ思ったわ… 『セイラ、今いいか?』 「はい、覇王様っ!!」 私、思わず立ち上がっちゃったわ… 『麗子が正常化したので引き合わせたいんだよ。  もちろん、セイラのお師匠様方も認めてくださったんだ』 ―― お師匠様たちが認める… ―― ―― 私と戦わないという証拠を… ―― 「真実の鎧をっ!!」 『それしか方法はなかった。  もちろん、麗子が承諾したから着させた。  セイラの世界の技術で証明できれば、     
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