第十二話 仏ブライ

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 問題ないだろうと思ったからね』 「お食事が終わり次第すぐに参りますっ!!」 『ああ、ゆっくりしていいよ。  機械なしで飛んできてもいいし、  どちらでも構わないから。  その機械があった方が、  遠距離恋愛ぽくっていいんじゃないのかい?』 「はいっ!  本当にそう思いますっ!  お気使い、本当にありがとうございますっ!!」 私、ほっとして椅子に座ったわ… 私、立っていたんだって今気づいたわ… 「念話、いいな…  全部聞こえていたけどなっ!!」 「お父様っ!!  ご親切に聞かせてくださったからではないですかっ!!  ってっ!!!!」 ちあきちゃんはセイルが出てきていたので驚いちゃったみたい… 「機械人間(ヒューマノイド)のセイルです」 「ヒューマ、ノイド…  影から…  クレオ様も…」 ちあきちゃんは恭司君を見たの。 「そうだね。  どちらも甲乙付けがたいほど人間だよっ!」 ―― さっすが恭司君っ!! ―― 私はさらに感激したわっ!! お食事が終わって、一輝様たちにお別れのごあいさつしてからメリスンに飛んだの。 ちあき様の目が潤んでいたようだけど、笑顔で私にさよならを言ってくれたわ! カウンターには見知った顔がずらりと並んで、楽しそうにお話をされていたの。 「…セイラァー…     
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