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「仕方ないじゃない、私の魂の生みの親ですもの…」
「…うっ、そうだった…
そしてセイラは、オレ以上に強い…
それにあの龍…
だが、どういった経緯で龍のチカラを手に入れたんだ?」
それは私も知らないわ…
「セイル、どうなのよ…」
『現在調査中…
その修行中なのが、恭司君の彼女のアリサちゃん…』
セイルが念話で言ってきたの。
「アリサちゃん、龍になっちゃうのぉ―――っ?!」
私、驚いて大声で叫んじゃったわ…
「あの、気の強い泣き虫アリサがかっ?!」
ベティー様は大声で笑われたの。
「あまり笑っちゃダメです。
でも妖精だって聞いていたけど…
あ、私も、妖精のようなものってカノンちゃんに…」
『功太様の世界では確認できていない
龍の妖精がいてもおかしくないんだろうね。
この宇宙って、
多くの生物のいる星は龍が管理しているからね』
「…龍の、妖精…」
『アリサちゃんって、今は覇王様の妖精扱いなんだ。
覇王様の命令で、恭司君の世界に留まっているんだよ』
「ああ、なっとくぅー…
だけど、私がアリサちゃんを生んだ…
のかなぁー…」
『そうかもしれないね。
まだわかんないけど…』
長湯になりそうなので、私はベティー様よりも先に浴室を出たの。
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