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お店に戻ると、また地下訓練場の猛者がいたわ…
「やあ、ステキなレディー
温泉、満喫して来たようだね」
「スタンレー様…
建物までありがとうございました」
私が頭を下げると、スタンレー様はかなり恐縮されていたの。
「建物なんておまけのようなものだよ。
やはりすごいのは、温泉を簡単に作り上げた勇気君だね」
大山勇気様…
マグマの化身に認められた唯一の人間…
「それじゃ、計画的に温泉造っちゃったんですよね?」
スタンレー様は笑顔でうなづかれたの。
「ところで、翻訳機って…」
スタンレー様は笑って、室内のあちこちに指を差されたの。
「あ、温泉施設にも…」
「そうだね。
オレたちが不便だからっ!」
スタンレー様は大声で笑ったの。
すると、巌剛様が二階から降りてこられたのっ!
―― 扉を、二階に… ――
みなさんが堂々と姿を現している理由がよくわかったの…
「さて、ひと暴れしてきます」
巌剛様は目にも止まらぬ速さで、お店を出て行かれたわ…
「すばらしい足さばきだな…」
ゼンが本気で感心していたの。
―― フローラよりも速い足さばき… ――
私の次の目標が決まったの。
「身軽なオレたちよりも早いからな。
巌剛のやつ、どこまで強くなるつもりだ…」
いつの間にかグラン様がお店にいたわ…
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