55人が本棚に入れています
本棚に追加
私が言うと、先生も超高速でうなづいておられたわ…
私は窓から外に飛び出して、一番高い建物の上まで上昇したの。
ここだったら障害物が何もないので何も壊さなくて済むの。
『ハッ!!』と軽く気合を入れて、私の体がみるみる大きくなったの。
何もしなくても宙に浮けるけど、羽ばたいた方がいいと思ってそよ風程度に羽ばたいたわ。
地上を見ると、大勢の人たちが私に指を挿していたの。
私はその人たちに向かって、そよ風を送ったわ!
「…うわあっ! すっごぉーいっ!!」
どこからか声がしたの。
―― 一体どこから… ――
もう声は聞こえなくて、私はいつもの私に戻ったの。
「せんせぇー!
もういいかなぁーっ!!」
私が言うと、教室の窓から手を振ってくださったわ。
先生の下半身が妙にぎこちなかったのは、私の気のせいかしら?
「今日は私につきあって欲しいんだけど…
あ、それほど時間はかからないと思うの。
源次郎様に会うだけだから」
私が言うと、みんなも賛成してくれたので、源次郎様に念話を送ってから魂に飛び込んだの。
「おいおいっ!
人さらいか?!」
源次郎様は大声で笑ったわ。
早速カノンちゃんがダフィーちゃんを紹介したの。
そして、私の本題…
「源次郎様、私のフローラを抱きしめてくださいませんか?」
最初のコメントを投稿しよう!