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「わき腹を…」
「そう。
猛獣だけど、これだともう普通にネコだよね。
セイラは10分ほど健やかな眠りに誘われていたんだよ。
源次郎様は本当に猛獣使いだよね!」
「まさか、タレント君も…」
「ああ、今のようなことはしてないけど、
源次郎様を一番に信頼していたみたいだよ!」
―― 優しさだけじゃない… ―― 私は痛感したの…
だけど、何もわからなかった。
それに、一輝様が簡単に抱き上げて下さったこともわからない…
「…うう…
普通にネコなのに…」
カノンちゃんが身震いしていたわ…
「セイラちゃんが眠ってね、
カノンちゃん、無理やりセイラちゃんに触ったの。
そしたらね、そのままひっくり返っちゃって…
畏れが体中を駆け巡ったって感じ、かなぁー…」
ダフィーちゃんが詳しく解説してくれたわ。
「カノンちゃん、ネコ嫌いってこと、ないよね?」
「…ううん、それはないの…」
細田様が満面の笑みでこっちにこられていたんだけど、あわてて戻られたわ…
今日はダフィーちゃんがこっちの世界に来た記念に、修行は少しサボってスカイアイランドに行くことにしたのっ!
同じほどの年齢が大人数で集まるって本当にうれしく思っちゃう!
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