第十二話 仏ブライ

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「わき腹を…」 「そう。  猛獣だけど、これだともう普通にネコだよね。  セイラは10分ほど健やかな眠りに誘われていたんだよ。  源次郎様は本当に猛獣使いだよね!」 「まさか、タレント君も…」 「ああ、今のようなことはしてないけど、  源次郎様を一番に信頼していたみたいだよ!」 ―― 優しさだけじゃない… ―― 私は痛感したの… だけど、何もわからなかった。 それに、一輝様が簡単に抱き上げて下さったこともわからない… 「…うう…  普通にネコなのに…」 カノンちゃんが身震いしていたわ… 「セイラちゃんが眠ってね、  カノンちゃん、無理やりセイラちゃんに触ったの。  そしたらね、そのままひっくり返っちゃって…  畏れが体中を駆け巡ったって感じ、かなぁー…」 ダフィーちゃんが詳しく解説してくれたわ。 「カノンちゃん、ネコ嫌いってこと、ないよね?」 「…ううん、それはないの…」 細田様が満面の笑みでこっちにこられていたんだけど、あわてて戻られたわ… 今日はダフィーちゃんがこっちの世界に来た記念に、修行は少しサボってスカイアイランドに行くことにしたのっ! 同じほどの年齢が大人数で集まるって本当にうれしく思っちゃう!     
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