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私が言うとゼンとグレラスは笑みを浮かべたの。
「マジメに精進しているそうだぞ。
どうやら、覇王様と、雛様が活を入れたそうだ」
私、思わず身震いしちゃったわ…
「何かほかには?
ああ、そうだ。
エラルアのジゴクに閉じ込めたモーリアはしばらく放っておく。
だが、しばらくといてもほどほどにしておかないと、
とんでもない化け物になってしまうかもしれないから、
イルニー国が確実に平和だと感じた時に始末を付けよう。
それでいいか?」
私、そのことすっかり忘れちゃってたわ!
「ジゴクの周りに異変はない。
もし、異変が起こる気配があったら真っ先に行った方がいいな」
グレラスが冷静に答えたわ。
私も探ったけど、何も起こっていない。
ただ、モーリアのいるジゴク近辺の勇者が時々訪れては、ジゴクに入れないことを確認しては別のジゴクに行っている。
モーリアにはほかには仲間はいないように思ったの。
「エラルレラ、不穏な動きは?」
ゼンがマジメ腐った顔で私を見たわ。
「今探ったけど大丈夫よ。
今のところ、だけど…
ほかの仲間はいないと思っていいかも…」
会議は終了して、みんなで温泉に行ったわ。
私は魂だけなのが残念だけど、人間当時の感覚はわかるから、気持ちいいことだけはうれしく思うの。
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