第十二話 仏ブライ

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私が言うとゼンとグレラスは笑みを浮かべたの。 「マジメに精進しているそうだぞ。  どうやら、覇王様と、雛様が活を入れたそうだ」 私、思わず身震いしちゃったわ… 「何かほかには?  ああ、そうだ。  エラルアのジゴクに閉じ込めたモーリアはしばらく放っておく。  だが、しばらくといてもほどほどにしておかないと、  とんでもない化け物になってしまうかもしれないから、  イルニー国が確実に平和だと感じた時に始末を付けよう。  それでいいか?」 私、そのことすっかり忘れちゃってたわ! 「ジゴクの周りに異変はない。  もし、異変が起こる気配があったら真っ先に行った方がいいな」 グレラスが冷静に答えたわ。 私も探ったけど、何も起こっていない。 ただ、モーリアのいるジゴク近辺の勇者が時々訪れては、ジゴクに入れないことを確認しては別のジゴクに行っている。 モーリアにはほかには仲間はいないように思ったの。 「エラルレラ、不穏な動きは?」 ゼンがマジメ腐った顔で私を見たわ。 「今探ったけど大丈夫よ。  今のところ、だけど…  ほかの仲間はいないと思っていいかも…」 会議は終了して、みんなで温泉に行ったわ。 私は魂だけなのが残念だけど、人間当時の感覚はわかるから、気持ちいいことだけはうれしく思うの。     
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