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セルアの前世での大悪が許されたので、復帰第一回目として強い母の元に生まれたいと、その魂は力強く願っていたのです。
「あははは…」
セルアは本当に悪魔らしからぬ声で笑って、アンドレアヌスに困った顔をさせています。
… … … … …
「…ううっ…
我慢の限界っ!!」
私、また筆を止めてしまったわ…
「お母さんたち、同性愛者?!」
私は身を乗り出してセイルを見たの。
「セルアは願いの子だもん…
悪魔だし、こういうのって普通だよ」
セイルは少し白けた顔をして私に言ったの。
「…普通のこと…
私、カノンちゃんと…
…いたいいたいっ!!
ごめんなさいごめんなさいっ!!」
―― 私、ステキな想像をしたんだけど、私は同性愛に走ってはいけないわ… ――
私、大いに反省したわ…
「セイラはカノン様が大好きだからな。
だけど、恋愛感情はいけないこと。
だが、それはセイラ自身のことだろうか?
それともセイルに影響があるからだろうか…」
ゼンがかなりの問題定義を投げかけてくれたの…
『ボクは特に気にしないよ。
それに、その時はきちんと眠っているからね。
だから、仏様としては許されない行為だってボクは思うね』
「…う、セイル…
ありがとう、よくわかったわ…」
「セイル、出てきてくれっ!!」
ゼンが珍しく真顔で叫んだけど、セイルはすぐに寝ちゃったの。
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