第二十三話 ダンジョンにいるゆかいな仲間たち

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私は混沌から材料を出して、セイルと協力して家を建てたの。 暗いので、私が何をしているのかわからないみたい。 広い囲いも造って完成したの。 草を乾燥させて、火を起こしたわ。 ただの焚き火なのに、辺りは昼間のようになったの。 「あまりケンカはしないことね。  この辺りって、人間がまるでいないから」 私が言うと、二人は大声で笑ったの。 「レイチェル、任務完了でいい?」 「あ、あなたのお名前を…  子供ができたら…  その名前を…」 レイチェルは恥ずかしそうにして言ったの。 「男の子用と女の子用があるわ。  セイルとセイラ」 私が言うとレイチェルは納得してくれたの。 そして私は現実に戻ったわ。 ―― 私、飛べなくて無人島に流されても、たくましく生きていけるわね… ―― などと考えると、すっごく面白くって大声で笑っちゃったのっ!
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