第二十四話 新しい仲間たち

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罰の痛みに慣れるためなどの欲がここにあるし、慣れてしまうと、我慢しながら悪事もできてしまう… ―― 罰は真摯に受け入れなくてはならない… ―― 私は、『もうしわけありませんでした…』と何度も謝って反省したの… そこまでは考えていなかったけど、覇王様のことは本当に忘れないと、自然に仏が解けちゃうから… 「その父ちゃんだがな…」 ―― 見事に思考を読まれていたわ… ―― 「仏を捨てるかもしれない」 「…えっ?  えええええ―――――っ!!!」 私、驚くことしかできなかった。 「実はな、その道もあるんだよ。  仏という修行を終えた、としてな…」 ブライ様はかなり困った顔をされていたの。 「仏の、修行を終える…」 ブライ様は苦笑いを浮かべられて深くうなづかれたの。 「実はな…  父ちゃんにはその資格がある。  あ、これは内緒話だからな」 「あ、はい!  だれにもっ!  あ、セイルッ!!」 「ブライ様の表情から察してオフレコモードに。  だけど、ほかの影たちから大注目されてるんだけど…」 ―― そんなことまで… ―― 「さすがセイラの弟だっ!!」 ブライ様は大声で笑ったの。 「はっきり言って、今の父ちゃんにとって、仏は邪魔なものでしかない。  ただただ徳を上げるためのものだ。  こんなもの、邪魔でしかないと思っても当たり前だ。     
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