第二十七話 マックスを死守する方法

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第二十七話 マックスを死守する方法

「姉ちゃん、やだよ…」 マックスが言ったけど、私が安心できなかったから… だけど、これは私のわがまま… それは十分わかっているの… ずっと罰を受け続けている胸が痛いから… 「女性の園じゃん…  うれしいけど…」 マックスはこんな私を気遣って、明るく振舞ってくれている。 私はマックスを無理やり部屋に連れ込んだの。 マックスの言った通り、今日もフローラたちに加えてメリスンたちもいるの。 「セイラァー…  いいたくはないんだがなぁー…」 悪魔のメリスンがかなり困った顔をして私を見たの。 私はすぐに耳をふさいだの。 だけど、エラルレラに腕を広げられちゃったの。 「ゼンもマックスも元に戻りたいなんて思ってもいない。  自然に引き寄せられている。  それを無理に止めることは、誰もしてはいけないとオレは思うんだがなぁー…」 「わかってるもんっ!!  全部っ!!」 「だったら話は早い。  オレがゼンとマックスを説得しよう。  そうすればさらに自然に元に戻ることだろう」 「…えっ?」 ―― メリスンはさらに真実を知っている? ―― 「ゼンの軽口はなぁー…  マックスに反抗させるものだぁー…  さらにはマックスもそれがわかっている。     
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