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第十二話 仏ブライ
翌日のお昼に、細田様が私の目の前に姿を現されたの。
―― マスター? ―― って感じちゃったわ…
お店のカウンターの中にいきなり現れたから…
「これ、住良木一輝さんと通信できる装置だよ。
場所限定で、魂に飛ぶことも可能なんだ。
覇王君がすごく気にしていてね。
セイラちゃんには申し訳ないことをしたって…」
細田さんが感情タップリに私に言ってくださったけど、―― きっと、ほかにも何かあるっ! ―― って思っちゃったわ…
その装置は、箱に入っていたからさらに…
「デッダ、開けて」
私は箱をすぐにデッダに渡そうとしたら、細田さんは箱を取り替えられたわっ!
私、大笑いしちゃったっ!!
細田様は困った顔をして頭をかいておられたわっ!
「鋭いなぁー…
ちなみに、カノンちゃんの弱点、知らない?」
細田様は平然として言ったように見えたけど、悪ガキの瞳が光ったように感じたわ…
「知っていても言いませんよぉー…
あ、その逆でヒドラには興味津々でした!
そういった系は強いのかも…
驚かせようとしてもがっかりすると思うので、
爬虫類系のびっくり箱は用意しない方がいいと思います!」
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