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第三話 エラルレラ
狩人依頼書の新規追加分がずいぶんと減ってきたので、今日はエラルレラと一緒にエラルレラ山にやって来た。
エラルレラが修行をつけてくれるって言ってくれたので、ボクは喜び勇んでここまで走ってきた。
名前を取り戻したゼン師匠は、超めんどくさいと言いながら、ほとんど毎日神殿に足を運んでいる。
でも、一番気になるのはメリスンだ。
ずっと沈んでいて、ボクはどうしたらいいのかわからない。
エラルレラは戦の女神が最善を尽くしてくれているって言ってくれて、ボクを励ましてくれる。
だからボクは、エラルレラを信用することにして、できるだけ気にしないようにしたんだ。
ボクの目の前にはとても高い絶壁がある。
その高さは1000マルリを越えていると感じる。
つい先日に来た時と何も変わっていないんだけど、―― 妙に四角いな… ―― と、今になって気づいた。
「さて!
実際にここを昇ってもらうんだけど、
その前に少し話をしよう!」
エラルレラ師匠は石で椅子を造ってくれてボクに勧めてくれた。
ボクは少しだけ頭を下げて、椅子に座った。
エラルレラ師匠は、小さな石に腰を落とした。
「今までのことで納得いかないことや、