第十六話 花嫁候補になった日

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第十六話 花嫁候補になった日

昨日は第一回目の星再生任務についたけど、今日はセルラ星の世直しをすることにしたの。 今日の任務も偵察で、以前に鍛冶屋さんに聞いていた、 『レイザ』という武器を見てから、危険だったら壊しちゃえっ! という方針に決まったわ。 カノンちゃんたちを学校に送り届けてすぐにセルラ星に戻って、ゼンたちと一緒に空を飛んだの。 眼下を見るとやっぱり争いは絶えないみたい… 今日は西回りで星の裏側を目指しているんだけど、至るところで火の手が上がっているの。 「セイラ、全部扇いでやれ。  懲りる者が少しでも現れたら、  この先死人も少なくなるはずだからな」 ゼンが言ってくれたので、私とグレラスは龍になって戦場を扇ぎまくったの。 兵士たちはやっぱり神が怒っているって思ったようで、争いはすぐに収まったわ。 でもきっと、明日も同じように戦っているって思っちゃう… お昼前になってやっと目的地に到着したの。 「…ひどい…」 大勢の人が血を流して倒れているの。 「てぇ―――っ!!!!」 大声とともに、レイザが発射されて、また大勢の人が血を流したの。 「あの兵器の後ろが弱点。  大きな箱のようなものがエネルギータンクよ」 エラルレラが調べてくれたの。     
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