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第二十一話 大勇者物語
むかしむかしのそのむかし…
とってもかわいい悪魔がいました。
だけどこの悪魔は、みんなに悪魔と思われていません。
みんなは死神として、この少女セルアと仲良くしています。
セルアはそれほど気にしていなかったのですが、悪魔のお母さんはいつもいつも困った顔をしています。
「セルア、威厳を放てっ!!
おまえ、このままだとみんなになめられるぞっ!!」
母であるアンドレアヌスはセルアを叱咤激励しました。
… … … … …
「…うっ…
悦子お姉様登場…」
私、ついつい筆が止まっちゃったわ…
「そうだねっ!
お母さんだったんだね!
だけど、相当昔の話しだよ。
千億年単位でっ!!」
セイルは陽気に私に言ったわ…
「だったら、セシリー様であるマリアサーバント様も…」
「それはこの先の話しを聞いてからのお楽しみだよっ!!」
… … … … …
アンドレアヌスの相棒のマリアサーバントはこのふたりをいつもいつも笑みで見ています。
「アンドレアヌス、それほど言わなくてもいい。
オレたちのセルアはこのままで十分だ」
セルアはアンドレアヌスとマリアサーバントの願いの子として生を受けたのです。
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