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「あ、いえ、こっちのことで、、あのそれで先生、続きを」
「ふん、まあいい。昨日世田谷で...」
「そこは聞きました」
「ちゃちゃを入れるな。世田谷で..」
黙ることにした。
「妻の連れ子を殺したとして、男が確保されとるじゃろう」
「え?...子供を..ですか?...虐待か何かで?」
「なんだ、知らないのか?」
「世田谷っていうから、てっきり..」
「てっきり なんだ?」
「コンビニ強盗の件かと..」
「コンビニ強盗?そんなの新聞には載っとらんぞ。うん?お、今テレビでやっておる」
コンビニ強盗は、本日未明..つまり深夜から明け方にかけてのことだったことを思い出した。
(新聞には出てないよな、確かに)
「おぬし、こんなちんけな事件の管理官なのか?」
「先生、それは違います。事件に大小も優先順位もありません。それに、これは強盗殺人未遂なんです。逃げた被疑者を一刻も早く確保することが、我々警察の使命です」
「ふん、えらそうなことを言いおって。まあ いい。それよりも、先の世田谷の子供殺しじゃ」
(いや、だから..今言ったこと 先生聞いてない?)
そう思いながらも沢泉は、机上の端末を操作して当該事件の検索をしていた。
(あった、これか。生安か...)
ちらりとゆかりの顔が浮かんだ。
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