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高橋はST学園だけ受験する単願で入る予定だった
ただその高校は特種な学校で、ある科目を専門としていた珍しい高校だった
単願だと、偏差値が多少低くても合格出来るからな
併願で受けても僕の学力なら大丈夫そうだし
でも、オレはその学校の科目を習おうとは思わなかった
何故なら全く興味が無いからだ
「そうか、じゃあ他の学校にしようかな」
僕はその特種な科目専門の高校なんかに行っても意味が無いと思い、何処にしようか頭の中で考えていたが、全く思い付かない。
「だったら兄弟校として、S学院があるからそこに受ければいいじゃん?それに早く入学願書もらいに行かないと」
兄弟校?何の事やら分からない僕はちんぷんかんぷんで、高橋に詳しく聞いた
どうやら同じ校舎は道を隔てて向かい側に各校舎があって、グランドは同じという、何だか僕にとっては一緒にしてしまえばいいのに、って感じの兄弟校らしい。おまけに男子校だ…
「S学院てのは普通科?」
僕はその学校の名前すら聞いた事も無いし、同じ都内とはいえ、ここから電車で一時間程かかる繁華街だ
「普通科と工業科と商業科があるみたいだけど、もし願書もらいに行くなら一緒に行くよ」
そんなやり取りで、僕はS学院を滑り止めで受ける事に決めた、ホントどうでもいい理由で決めて後で後悔するんだけど…
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