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「……っ」
視線を下に降ろして彼女の全身を見た瞬間、正直、鼻血が出るかと思った。
……こんな可愛い生き物がこの世に存在していたなんて。
というわけの分からない思考回路になるくらいに、初めて見る宏実さんのコスプレ姿に、今までにないくらいに興奮していた。
それでも頭の中は意外と冷静で、彼女の姿を一生この目に焼き付けなければいけない、なんて言わば責任感みたいなものが芽生えていた。
頭にはサンタ帽を被り、首元と手首にふわふわのファーの付いた赤と白の衣装に、赤のショートパンツ姿。
そこから覗く白くスラリとした足を見て、私は思わず生唾を飲み込んだ。
恥ずかしそうにしながらも、ゆっくりと私の方へ近付いてくる宏実さんを見たら。
「………食べたい」
「えっ?」
こう考えるのも、おかしくないよね?
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